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「お前、浮かれるのはいいけどはしゃぎ過ぎないように気をつけろよ。浴衣と下駄でお前転びそう」
「転ばないように気をつけるもん」
「薬もちゃんと忘れないで持って行けよ。あと水も」
「わかってるってば…」
「何かさぁ、霧島って純のパパ並みに過保護だよねぇ」
…と、私を一応心配してくれている冬汰を未央がからかい始めた。
「コイツの親バカオヤジと一緒にすんな」
「えー同じようなものじゃん」
「同じじゃねーよアホか」
「はぁ?今、アホって言った?」
「と…とにかく!ちゃんと薬も持って行くしお水も持って行くし、転ばないように気をつけて歩くから大丈夫だよ」
その後、勉強をいつもより早く終わらせて、未央と一緒に私の家に向かった。
冬汰は今日の花火大会には全く興味がないらしい。
「花火とか、面倒くさい」
何事もハッキリしている冬汰らしい答えだった。
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