一生、この日を忘れない-2

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「お前、浮かれるのはいいけどはしゃぎ過ぎないように気をつけろよ。浴衣と下駄でお前転びそう」 「転ばないように気をつけるもん」 「薬もちゃんと忘れないで持って行けよ。あと水も」     「わかってるってば…」 「何かさぁ、霧島って純のパパ並みに過保護だよねぇ」 …と、私を一応心配してくれている冬汰を未央がからかい始めた。 「コイツの親バカオヤジと一緒にすんな」 「えー同じようなものじゃん」 「同じじゃねーよアホか」 「はぁ?今、アホって言った?」 「と…とにかく!ちゃんと薬も持って行くしお水も持って行くし、転ばないように気をつけて歩くから大丈夫だよ」 その後、勉強をいつもより早く終わらせて、未央と一緒に私の家に向かった。 冬汰は今日の花火大会には全く興味がないらしい。 「花火とか、面倒くさい」 何事もハッキリしている冬汰らしい答えだった。
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