永遠に、叶う事のない願い

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私は持病の他に薬のアレルギーも持っているから、どんな薬でも飲めるわけではない。 熱を下げるために一般的に使われる『熱さまし』も体に合わないため、飲む事が出来ない。 もちろん風邪薬もダメ。 だから風邪を引いたときは、もうほとんど自力で治すしかないのだ。 何日も何日も高熱と格闘する中、私はスマホを起動する気力さえなく。 やっとスマホに手を伸ばす事が出来たのは、やっと熱が37度台へと下がってきた頃。 熱を出してから6日目の夜だった。 「……しんど……」 ほとんどベッドで寝たきり状態だから、体をちょっと横に動かす事でさえ辛く感じてしまう。 何とかスマホに手を伸ばして待ち受け画面を覗き込むと、そこには『着信15、メッセージ5』の文字が並んでいた。 「着信、いっぱい来てる……」 誰からだろうと思い着信履歴を開くと、冬汰や未央の名前に混じって……棗くんの名前が何件か表示されている事に気が付いた。
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