永遠に、叶う事のない願い

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「冬汰くんと未央ちゃんも、学校終わったらすぐに来るって。純の体調不良に気付いてくれた冬汰くんにちゃんと後でお礼言うのよ?」 「……うん」 「でもさすが冬汰くんね。誰も気付かなかった純の体調不良に真っ先に気付くなんて」 「……冬汰だけじゃないよ」 棗くんも、気付いてくれた。 私がバスに乗り込んで、ちょっと言葉を交わしただけで。 ……私の異変に気付いてくれた事、本当は嬉しかったんだ。 なのに私は、凄く嫌な態度を取ってしまった。 心配してくれた人に対して、あの態度は間違ってる。 もしかしたら……ついに嫌われてしまったかもしれない。   「……次、どんな顔して会えばいいんだろ……」 「誰と?」 「……棗くんと」 ママに少し今日の棗くんとのやり取りを話そうかと思った瞬間、蓮先生が病室に入ってきて私のこの高熱の原因について説明してくれた。
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