ぼく

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ぼくはおうちのにわであそんでいた。     今日もお母さんは出かけていて、おうちにはぼくひとりだけだった。   おうちのにわには、きいろいお花がたくさんあって、花びらをいちまいいちまい、ちぎってあそんでた。       おひさまのあたたかい日。     ぼくはいつものように、にわのお花であそんでいると、へいからひょっこりとかおをだした、にこにこわらったおじさんが立っていた。   おじさんはしわくちゃのかおをくちゃくちゃにしてきいてきた。   「何をしているのかな?」     「お花であそんでいるんだよ」     「ちぎっていて、楽しいかい?」     「たのしいよ」     ぼくがこたえると、おじさんは少しかなしいかおをした。     おじさんはぼくにてまねきをしていた。     「こっちへおいで」     外に出たことのなかったぼくはすこしこわかったから、ぼくはおじさんにくっついてあるいた。
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