第24話 自分の夢へ、近付くために

自分の夢へ、近付くために

月日は経過し、季節は秋を過ぎて冬へ。

12月。

クリスマスのせいで、街中が鮮やかに彩られる季節。
いつもなら、輝くイルミネーションを見て１人興奮していた私だけど。

今年は、クリスマスのせい、だなんて嫌味な事を思ってしまう自分がいた。

10月下旬に行われたCTの検査では、特に異常は見受けられなかった。
その事に、ママもパパも、蓮先生でさえもほっとしていたけれど、一番ほっとしたのはやっぱり私で。

自分では少し体力が落ちてきているような感覚があったからこそ、今のところ異常はないという結果に心底安堵した。

『多分、勉強とかが原因で睡眠不足が続いているから、それが良くないのかもしれないね』

先生には、睡眠と食事は今までのようにしっかり摂るように、それから眼精疲労が身体の疲れの原因にもなるからなるべく勉強の合間に休憩時間を取るように…と最もな忠告をされてしまった。

それからは勉強のやり方に工夫を交え、何よりも睡眠不足にならないよう気をつけるようにした。

新しい検査を終えて異常なしだとわかってからは、驚く程に体調が良いと自分で感じていた。