僕を変えた、天使の笑顔

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「あ…じゃあ棗くん、またね!土曜日…楽しみにしてるから」 「…ん。後でまた、連絡する」 彼女は『パパ』に俺の存在がバレる事をとにかく阻止したいのか、慌てて家の中へ入って行った。 「棗くん、てっきり卒業まで待つんだと思ってたからビックリしちゃった。やっぱ、純の可愛さにやられて我慢出来なくなっちゃった感じですかぁ?」 彼女が家の中へ入ってから、親友の『未央』はニヤニヤ笑みを浮かべながら俺の事を茶化してきた。 ……しかも、今言われた事そのまま当たってるし。 「でも仕方ないか!純の好き好きオーラ凄いし。とりあえず良かったですね!あ、でも、これだけは忠告しておきますけど、純のパパには絶対会わない方がいいですよ!殺されるって、あれマジですから」 …と、凄い意味深な言葉を残して、彼女も純の後を追って俺の前からいなくなった。 そして。 俺の目の前にいるのは、『冬汰』だけになった。
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