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【幻想GMC40代組の話1】
「やあ、浅間清太郎」
別に嫌いなわけではない。好きなわけでもない。ただの幼馴染だ。親しげに声はかけられるものの、こちらが返答に迷っているのを見ると「あのね、別に君にまともな対応は期待してないよ?」と人のいい笑顔を向けられる。
「なんでここにいる、荻野」
ここ、というのは第三研究室の俺がいつも座っている席。見られたくないものもそこそこあるが、支部長殿はいつもの笑顔で「視察みたいなものだよ、浅間先生」と言葉を発した。
「けけけ、あんまりサボってるとうちの戦闘部隊隊長みたいになっちまうぜ?」
「相変わらずだねえ、その顔と声と発言。本当虫酸走るねー、善ちゃん見習いなよ」
彼が善ちゃんというのはもう一人の幼馴染のことだ。40のおっさんが40のおっさんにむかってちゃん付けするのも気持ち悪いと思わないか。いつまでも自分が若いと思っていたら大間違いだぞ。俺も同い年だが。
「生憎あの堅物戦闘狂人間から学ぶことはないね。で? 本題はなんだ? 内部通信じゃダメだと思ったからこっち来たんだろ?」
「……その善ちゃんの足の話」
☆
中途半端。
追記:浅間さんは人によってあんま態度変えないけど荻野遥は親しい人と親しくない人の間で結構差ある感ある
同じく幼馴染組の善ちゃんはこの二人に挟まれて大変だったろうなと思う。
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