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「鷹ちゃん、
もしかして嫌な目におうてんの?大丈夫なん?」
「いや、大丈夫。
俺のことは心配しなくていい。」
そこまで聞いたとき、
真理がデザートのプレートを持って現れ、
話し始めたので二人の会話は聞こえなくなった。
彰悟が栗と洋梨を使ったデザートを試食している間に、
二人は出ていった。
店へ戻る道すがら、さっきの二人のことを考えた。
そうだ、あいつの名前は確か鷹雄だ。
一緒にいた女はかすみで確か彰悟と同じ歳だったはずだ。
2年前の夏、父の正志は
トラブルに巻き込まれていたあのふたりを助けようとして死んでしまった。
あまりにも突然に。
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