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後悔した。何故あんな約束をしてしまったのだろうか。
あの子が手伝ってくれたなら、確かに心強い。実力は申し分ない。経験不足は私がカバーすればいいし、何の問題もないように思える。
――そうではないのだ。問題は、そこではない。
私のしでかした禁忌を、あの子は受け止められるだろうか。受け入れてもらえるだろうか。
拒絶されても仕方がない。それだけのことを私はやった。軽蔑されても何も弁明出来ない。それだけのことを私はやった。
退学より何より、他人に知られることを恐れていた。誰かに弾劾されることを、恐れていた。
あの子は多分、単純な善意で言ってくれたのだろう。
「(だけど)」
真実を聞くことで、あの子は多分、酷く後悔することになるだろう。
何よりもそれが心苦しかった。
日が昇ろうとしている。明日が、来てしまう。
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