同調を求めし生物

1/1
前へ
/23ページ
次へ

同調を求めし生物

「なんだ、お嬢さんそう言うこと でしたか!わたくし大勘違い!」 川添は豪快に笑った 「オジサン変な人、うふふ… でもね私、元気出た、ありがとう」 どうやら女子高生はいじめを受けて 自殺を考えたらしい 「人間は同調を求める生物!その同調に 惑わされ、付き合うこと、これそもそも 無意味ですよ お嬢さん!」 女子高生は涙を流していた。 川添は例の汚いリュックから例の カエルのミイラを取りだし 「これを君へ!さぁ! 遠慮はいらん!」 と差し出した。 すると… 「キャァーーー!!!」 バチン!!! 川添の頬は真っ赤に染まり鼻血をたらし ていた。 女子高生はもうその場所にいなかった。 残された足のとれたカエルのミイラが 悲しくこちらを見ていた…
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加