年月日不詳 どこかの畑

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 要は、彼らは探し物をしている。  この青い石を四つ見つけなくてはならない。  そのうちの一つを僕が触ったために、残り三つが見つからなくなってしまった――。  僕は混乱する頭でどうにか整理しました。 「残りの石は、どうやって探すんですか」 「もしかしたら、あなたと同じように人間の手元にあるかもしれない。まだ未熟な原石なので、こういった不測の事態にどういう反応をするかわからないんです」 「はあ」 「アンタが先に触っちまうからだよ」 「はあ、スミマセン」  少年二人に囲まれて、僕はわけもわからず謝りました。  
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