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「こら、ロシュ。白井さんは何も知らないんだから仕方ない。それより、白井さんの心に添うことをすれば、オレたちにも石が光を発してくれるかもしれないぜ!お前も何だかんだで作業服着てるし、ヤル気見せろ!よーし、スコップ持って来い!」
タカツキくんは僕に向かってニッコリ笑いました。
「あの辺一帯は、オレが掘り起こしておきました。何か探していたんですよね?」
「いや、もう充分です。というか、頼むからもう止めてください」
その時でした。
「先輩」
ロシュくんが空を指差してタカツキくんを呼びました。
すると、鷹のような鳥がゆっくりと旋回しながら飛んできたのです、足には何か紙切れが結ばれていました。
どうやら伝書鳩(いや、鷹です)と思われました。
その紙切れを広げた二人の少年の表情がにわかに曇ります。
「……ルテア、何があったんだ」
「文字がこんなによれて……これは緊急だ」
二人は、僕を両脇から抱えると、いきなり空に飛び上がりました。
「!」
僕は、意識を失いかけましたが、何とかつなぎとめました。
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