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「やぁやぁお嬢さん!!
ご飯かい?
お風呂かい?
それとも僕?」
気づけばそこは知らない場所だった。
__なんだこの状況は…。
「とりあえず、全てお断りで」
葉月はこの状況を混乱しながらも冷静に答える。
この状況を整理するためにも、葉月は記憶を呼び戻しながら何があったか、思い出す。
まず、葉月はとある覚悟から、“ある決意”をし、実行に移した。
あの時の気持ちも体から噴き出した汗も、鮮明に覚えている。
とそこまではいい。
なのに、その次がこの目の前の男の声とはどういうことなのだろうか。
周りを軽く見渡してみると、葉月がいる場所、そこは道だった。
レンガ造りの家や風車、広い緑の草原……
そこはどこか洋風で、外国のような場所だ。
あの実行に移してからこの男の声の間の出来事がはっきり思い出せない。
眠っていたのだろうか?
だが気だるい不快感も、覚醒しきってないまぶたの重い感じも、なにもない。
では今見ているこれは夢?
にしては、体の感覚も視界に移る風景もはっきりしている。
ではここはどこなのだろうか?
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