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この男は一体なにを言ってるのか。
「……変態?」
葉月はなんとなくつぶやくと、変人、もとい変態は驚きあわてだした。
「はい!?変態!?どうして!?僕これでも一般的な常識人だよ!?」
百歩譲って変態でなくとも、一般的な常識人ではないな…。
葉月はそう思いながら、さっきの言葉の真意を考えた。
葉月を住まわせて何かメリットがあるのだろうか。
ここではただの一文無しの何もできない少女。メリットがあるとは思えない。
「……私を住まわせてなにかメリットがあるの?」
答えが出ない葉月はまだ言い訳し続けていた変人に問いただした。
「え?メリット?……もちろんあるとも!!」
キョトンとした顔から目をそらし、ドヤ顔をしてから言う。
説得力ねーよ。
葉月は心の声と比例するように怪訝な顔つきになった。
「どんな?」
そのまま葉月は変人に問いただした。
「…僕の家を助けてほしい!!」
……
「はい?」
思いつめたような顔で言った、変人の言葉の意味がわからなかった葉月は心の声とともにそう言った。
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