しらない場所、知らない人

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……騙されかけているのだろうか? 葉月は変人を見ながらそう思った。 でも、それにしてはめちゃくちゃすぎる。 うーんと葉月は考え込む。 「あれ?そんなに悩まなくてもいいんだけどな?」 普通にいいよって言ってくれるだけでいいんだよ?と変人は言う。 なんでOKする前提なんだ。 葉月はそのことについて一瞬顔をしかめながらも、表情をできるだけ元に戻す。 「……家を助けるって何」 葉月は先ほどから気になっていた疑問を率直に聞いた。 「いやー、今使ってる家は大きく言えば借り物でね、その部屋をちょーっと、汚くしちゃった……みたいな?」 テヘと笑いながら言う変人に多少の苛立ちを覚えながらも、へぇと返した。 汚したから掃除してほしい…というこどだろうか。 それはつまり…… 「家政婦?」 思わず声に出してつぶやいた。すると変人はそれだ!と葉月を指さす。 「そう!家政婦!言葉ぐらいに大層なものではなくていいんだけど、そんな感じかな!」 明るく笑って変人はそう言った。
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