2人が本棚に入れています
本棚に追加
……騙されかけているのだろうか?
葉月は変人を見ながらそう思った。
でも、それにしてはめちゃくちゃすぎる。
うーんと葉月は考え込む。
「あれ?そんなに悩まなくてもいいんだけどな?」
普通にいいよって言ってくれるだけでいいんだよ?と変人は言う。
なんでOKする前提なんだ。
葉月はそのことについて一瞬顔をしかめながらも、表情をできるだけ元に戻す。
「……家を助けるって何」
葉月は先ほどから気になっていた疑問を率直に聞いた。
「いやー、今使ってる家は大きく言えば借り物でね、その部屋をちょーっと、汚くしちゃった……みたいな?」
テヘと笑いながら言う変人に多少の苛立ちを覚えながらも、へぇと返した。
汚したから掃除してほしい…というこどだろうか。
それはつまり……
「家政婦?」
思わず声に出してつぶやいた。すると変人はそれだ!と葉月を指さす。
「そう!家政婦!言葉ぐらいに大層なものではなくていいんだけど、そんな感じかな!」
明るく笑って変人はそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!