近距離バトル、勃発-2

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「嫉妬とかって、面倒くさそうって思ってたけど。意外と面倒じゃないんだって、あんたと付き合って初めて知った」 「……っ」 「それに、いつも俺ばっか妬いてたら、割に合わないし」 「……え…」 それは、どういう意味なんだろう。 疑問を投げかけようとしたけれど、棗くんの唇がゆっくりと私の唇に近付いてきている事に気付いて。 私は慣れないながらも、黙って瞼を閉じた。 「……」 棗くんの指先が私の髪に触れ、頬に触れる。 そして、甘い甘いキスが優しく降り注ぐ。 どうして唇を重ねるだけで、こんなにドキドキするんだろう。 すると棗くんは、ゆっくりと私の体の上に倒れ込んできて。 気付けば私はソファーの上で、体を倒されていた。 ……真上には、私を真っ直ぐ見つめる棗くんの顔。 「……あの、棗く…」 「純。口、開けて」 「……っ、ん……!」 突然、触れるだけだったキスが変化した。 棗くんの舌が侵入し、私の舌を甘く絡み取っていく。 ……いつものキスと全く違うキスに戸惑いながらも、私はとにかく必死に棗くんにしがみついた。 今まで聞いた事のないような、自分のものじゃないような声が漏れて、恥ずかしさが一気に込み上げた。
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