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「うーわ、お前何でそんな面白い話俺にしなかったんだよ今まで！」
「面白いとか言うな」
「だって純ちゃんとこの狭い密室空間で二人きりだったわけだろ？ヤバいじゃん絶対！」
……確かに、相当ヤバかった。
「で？手、出しちゃったわけ？純ちゃんって絶対初めてでしょ」
「……お前、純で変な想像すんなよ絶対」
「してないしてない。俺綾乃以外に1ミリも興味ないから。で？」
「………」
理性が飛ぶまで、本当にギリギリのラインだった。
煽るなって言ってんのに、ボーダーラインをわざと越えさせようとしてるのか、やたらと煽ってくるし。
本当、あの小悪魔には一生勝てる気がしない。
反応がいちいち可愛くて困る。
その反応を目にする度に、触れたくなるのに。
まだ彼女の全てを奪ってはいけない現実と、早く自分のものにしてしまいたい欲の間で悩まされる。
まぁ、当の本人は、俺がこんなに悶々としている事なんて知りもしないんだろうけど。
「……部長に認めてもらうまでは、手を出すつもりはない」
全ては、それからだ。
それが解決しない限り、俺は先へは進めない。
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