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「学校始まったら、今みたいに毎週会えるとは限らないじゃん?新しく出来る友達との付き合いもあるだろうし」
「……それは…」
「それに。どうすんの?純ちゃんに新しい出会いがあったら」
新しい出会い。
確かに環境が変われば、周りの人間関係も変わっていく。
「でも純の行く学校は…」
「今って看護師目指す男、増えてるらしいよ」
「………」
関は俺の不安を煽って楽しもうとしてるんだろうけど、その作戦には乗らない。
看護師を目指す男が増えているとはいえ、きっと女の人数の方が相当多いはず。
心配する事なんて一つもない。
「意外と年上より同年代の男の方に惹かれちゃう事もあるかもね。それに、同じ夢に向かって一緒に頑張ってたら、何かと息も合うだろうし」
聞こえないフリをするのが一番良い。
そう決めて視線はテレビに向けてみたけれど。
……耳には、やたらと耳障りな言葉ばかり入ってくる。
「余裕ぶってられんのも今の内かもな。長期戦だなんて言ってられない事態に陥ったりして…」
「うるさい。黙れ」
……余裕なんか、最初からないし。
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