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「いろいろ複雑って…何が?」
「純は知らない方がいいと思う。ていうか霧島さぁ、せっかく顔だけは良いのにね。勿体ないわ」
「やっぱり性格キツいからじゃない?冬汰、誰に対しても冷たいもんね」
「まぁ、誰かさんに対しては結構優しいけどね」
「未央って今彼氏いないんだよね?例えば冬汰とかって…」
「絶対無理。私、女々しい男は恋愛対象に入らないから」
……冬汰に女々しさなんてあるのかな。
「そんな事より話戻すけど、キュンキュンさせちゃうような下着ちゃんと持ってるの?」
「……多分そこまでのは持ってない。ノーマルなやつしか…」
「じゃあ旅行の前に一緒に買いに行くよ!私が選ぶの付き合ってあげるから!」
自称恋愛マスターの未央に言われるがままに、私は旅行のために新しい下着を買う事になった。
テストが終わったのは旅行の前日で、その日の夜に未央は本当に買い物に付き合ってくれて。
普段私が一人じゃ絶対入らないような、大人のお姉様達が行くようなショップに強制的に連れて行かれた。
そして30分以上悩みに悩んだ結果、今まで選んだ事のないようなセクシー系の下着を本当に買ってしまった。
「棗くんの反応どうだったか、ちゃんと感想聞かせてね」
……棗くん、ドキドキしてくれるかな。
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