何があっても、君の傍にいるから

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そのまま静かにして寝かせてあげればいいんだろうけど、先に目が覚めてしまった俺はちょっかいをかけずにはいられなかった。 ……多分、構って欲しかったんだと思う。 さっき軽くつねった頬に次はキスをした。 すると、眠っていたはずの彼女は小さく呻き声をあげながら。 眉間に皺を寄せて、ゆっくりと目を開けた。 「………」 「おはよ」 「……棗くんだぁ……」 『おはよう』よりも先に俺の名前を呟き、彼女は服を着ていない事を忘れているのかいないのか、素肌のままで隣で寝そべる俺の体にすり寄ってきた。 ……寝ぼけてるんだろうけど、俺からすればそれはもう、なかなかの破壊力。 相変わらず、天然小悪魔に翻弄されっぱなしの自分。 そうなると、反対に翻弄してやりたい欲が出る。 「それ、朝から誘ってんの?」 「……ふぇ……」 寝ぼけながら変な声を出した彼女は、俺にくっついたまま固まり。 そして意識がハッキリしてきたのか、変な声を出した次の瞬間、思いっきり俺の体から離れようとした。 もちろん、そう簡単には離してやらないけど。
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