何があっても、君の傍にいるから

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「え!ちょ、棗くん、待って…」 「風呂に入ればスッキリするよ。あんた結局昨日、部屋の露天風呂入ってないじゃん」 「お風呂なら一人で入るから…!」 「ちょうど俺も汗かいてるから入りたいし」 彼女が何か言えば即座に何か言葉を返した。 どれだけ必死なんだって自分に対して呆れるけれど。 この機会を逃すのは、正直勿体ない。 「大丈夫だって。一度一緒に入っちゃえば、免疫つくから」 「免疫って……」 「今更恥ずかしがる事ないじゃん。昨日あんたの身体、隅から隅まで見てるんだし」 「す…!隅から隅までって…」 そんなやり取りを繰り返している内に、あっという間に俺達は部屋に併設された露天風呂に辿り着いて。 俺は半ば強引に、抱きかかえていた彼女の華奢な身体を下ろして風呂の中へと入れた。 そしてそれに続くように、自分も風呂の中へと身体を沈めた。 「あー…、やっぱいいね。朝風呂って」 「……うん」 彼女は両手で必死に自分の身体を隠しながら、弱々しく頷いた。
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