419人が本棚に入れています
本棚に追加
人はいつ死ぬのかなんてわからない。
だからこそ、一日一日を大切に過ごしたい。
無駄にしたくない。
今日と同じような日はまたいつかやってくるけど、全く同じ日なんて二度と来ない。
でも、そんな風に思いながら生きている人は、この世界にどれくらいいるんだろう。
死への恐怖をずっと感じながら生きていく。
それは思っているよりも、ずっとずっと心に負担のかかる事だった。
「……死にたくない」
それでも、どんなに苦しくても辛くても。
生きていく事に、疲れてしまっても。
まだ、死にたくない。
必死にもがいて、足掻いて、生きていたい。
だって、死んでしまったらそこで全て終わってしまう。
……希望に溢れた未来を、見てみたいんだ。
「……私、まだ死にたくな…」
「あんたは死なないよ」
「……っ」
「大丈夫。絶対に、大丈夫だから」
根拠なんか、何もない言葉なのに。
今までで一番、胸に響いた言葉だった。
最初のコメントを投稿しよう！