東大阪市

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で、中小企業の話。 仕事で、配達やってまして、ある会社に、木箱をもっていきました。 で、中身が気になって、聞いてみると。 「これ、なんなんですか?」 「ああこれ。戦車のラジエター。オーバーホールするんだわ」 はぁ? 確か、90式で、約八億ぐらいするんですが・・・・・・・。 しかも、着払いでだ。 それを、食品や、衣類といった荷物と一緒に配達してるとは、思いもよらなかった。 東大阪市ではないけど、となりの市なんかの工場では、船のバルブ作ってまして、海上保安庁や、海上自衛隊の護衛艦のバルブ送ってます。 中に『いずも(自衛艦隊の旗艦)』の部品あったのは、びびった。 だって、世界第三位の実力をもつ海軍の船の部品を下町の工場で作ってるんだからね。 比較したら、アメリカ海軍の強襲揚陸艦『アメリカ』や、フランス海軍の原子力空母『シャルル・ド・ゴール』や、ロシア海軍の『アドミラル・クズネッオフ』などの軍艦と同じクラスの軍艦のです。 アニメでいえば、『ホワイトベース』とか、『アーガマ』と同じようなやつです。 まさに、大阪版の下町ロケットだわな。 それに。 他の会社で。 74式の戦車の部品作ってるんですかって、聞いたら。 「あんな古いやつの部品作ってねぇよ」 との台詞。 知られざる軍需工場が東大阪市にあったことを、知らされました。
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