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壁に立てかけたままの掛け時計は10時を過ぎていた。 「早く風呂入って寝よ~」 日記帳をダンボール箱に戻して、ノロノロと立ち上がった。 「18の誕生日って。明日やし……」 母さんが壁にかけてくれたカレンダーを睨み立ち止まった。 誕生日には、能天気なカエルのシールが貼ってあった。 「母さん、なんでカエルなん」 (死にそうなことってなんやろう?) 「穏やかや、ないな。ほんまに死んだら、どうすんねん」 (どうせ、オーちゃんが言った戯れ言やんな) うーん、、、、、 「アホくさー、考えてもしゃーないし。風呂行こー」 でも、心の隅っこの端っこの角っこで、18才の誕生日死亡説が、理不尽ながらもフツフツと沸き始めたワタシがいた。 だって、偶然にも、今の彼氏の名前が【いまい】だから。
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