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「18才の誕生日までに何しとかなあかんやろ?」 超万が一に来るかもしれへん最悪の事態への準備を考えると、全く眠れやしない。 すぐに今井瑛太の顔が思い浮かんだ。 高校3年で同じクラスになってすぐに、瑛太が、やたら話しかけてきた。 初対面なのに凄く馴れ馴れしく喋ってくるから、むっちゃ軽そうなヤツやと思って、あんまり相手にしなかった。 そやけど、 瑛太のペースに乗せられて、いつの間にか、一緒に帰ったり、休みの日にも二人で会うようになった。 話してて分かったんやけれど、瑛太は意外にも軽いヤツではなく、むしろ凄くいい奴。 (……好き) 気がついたときには、アタシの方がどっぷり好きになっていた。 瑛太から『好き』と言われたことは無いけれど、アタシは付き合っていると思ってる。 その瑛太は最近機嫌が悪く、あまり会ってくれない。 (アタシの勘違いやったんかな?) 「……最期かも知れんし、会いたいな」 スマホを取り出して、今までの瑛太とのトークを、じっと眺めた。
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