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「葵、俺はお前とは付き合ってなんか、いない」
瑛太がアタシを真っ直ぐに見つめて言った。
「今日1日、家でじっとしていろ。じゃあな」
瑛太は続けて、それだけを言うと、踵を返して走り去った。
アタシの心臓がドキドキ鳴った。
あの今井くんだって気づかなかったこと。
アタシをベタ惚れしてくれていたこと。
付き合っていないって言ってくれた瑛太の気持ち。
いろんなドキドキが合わさって、苦しくて、胸が潰れそうで、
「い、息が出来ない……」
ねぇ、オーちゃん。
息ができなくて、アタシ死にそうだよ。
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