エピローグ

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慶稜大学病院 「やっぱり由香里さんには敵いませんよ、将来絶対有望な女医になりますって」 「そんなに大そうなものじゃないわよ」 「大したことありますって、だってあの日本一の医療グループに唯一女性として所属しているんですよ?」 由香里が所属する慶稜大学病院チームには日本屈指の逸材達が集まり、世界でも争えるほどの医療技術を持ったグループに所属していた。 「あ、いたいた、例のチーム『ライト』の三人だ」 そこには白衣を着た上条翔介、沢谷一弥、荒木大誠が向こう側から歩いていた。 「前橋、午後の研究忘れるなよ」 「分かっているわよ、にしても随分張り切っているようだけど?」 「次の国際論文発表会でアメリカ側に遅れを取るわけにはいかないからな」 翔介は日本一のチームになってなお、上を目指そうとしていた。 「そう言えば、アメリカのグループにはあのミリーナ・エリックがいるみたいね」 「まだ17歳の奴に負けるわけにはいかないだろ?IQ230なんて関係ない」 「それもそうね、ここは年の功ってものを見せないと駄目ね」 「それじゃあ由香里さん、私はもう行きますから」 「あ、了解」 そして由香里達もまた、研究に励むために研究室に向かうのだった。 _____
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