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「「We will be landing at Narita Airport in about 20 minutes.The local time is 7:30 in the morning. 」」
<<この飛行機は、ただいまからおよそ20分で成田空港に着陸する予定でございます、現地時間は午前7時半です>>
日本時間にして朝方に機内の放送が英語で流される。
「んぐ...」
「おい、そろそろ起きろ」
「後5分...」
もうすぐ日本だというのに、子供みたいなことを言う奴だ。
いや、というか子どもだった。
すると男は機内の通路にもうすぐ着陸だというのに歩いている人物を見つけた。
「おい、もうすぐ着陸だぞ」
「ト、トイレですので気にしないでください」
「...」
その男はそのままトイレに入った。
「あの、お客様、まもなく着陸ですので座席に座って下さい」
何分経っても機内のトイレから出なかった男を座席に座るように呼びかけるが、ドアの向こうからは返答は無かった。
「...っ!!」
まさか、あいつの目的は...!!
「そこのCA、今すぐそこから離れろ!!」
「え...」
次の瞬間、機内のトイレのドアが勢いよく開いて中から男が出てきた。
男は拳銃を所持しており、近くに居たCAを捕らえて銃口を向ける。
「近付くな!!近付いたらこの女の頭に風穴が開くぞ」
男が持っていた拳銃で機内の人々は混沌と化した。
「...くそ」
あの拳銃はそれぞれのパーツを一度バラバラにして体中の何処かに隠し持っていた。
それを機内のトイレで組み立てれば凶器が完成する。
「拳銃は持ち合わせてないか...」
取り敢えずここは犯人の指示に従うしかない、人質が居る以上にはどうしようもないだろう。
そうこう考えていると、男はあっという間に操縦室まで向かった。
「邪魔するぜ」
「な、何だ君は!?」
「今から俺の言う通りにしろ、この飛行機を国会議事堂で墜落させるのだ」
「な、何を言ってるんだ、そんなことできるわけ...」
_____!!
「あ、あああああ!!」
最初に犯人に立ち寄った副機長の両腕が撃たれ、そのまま跪いてしまう。
「さあ機長さんよ、どうする」
「っ...」
銃口を頭に向けられて脅迫されるが、機長は依然として冷静を保とうとした。
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