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「「それと、今本機を操縦しているのは13歳の私です」」 「じゅ、13だと...!?」 「ふざけているのか!!」 「おい、乗客が混乱することを言ってどうする?」 「私に考えがある、いいから見てて」 彼女の行動は理解できなかったが、きっと何かあるのだろうと思いリチャードは何もしなかった。 「「本機の機長は射殺され、副機長も重傷な怪我を負っている」」 「嘘だろ...それじゃあ俺達は助からないじゃないか...」 「ここで、死ぬのか...?」 機内の乗客は一度静まり返り、皆生きる希望を失ったかのように気力を失っていた。 「「だから、本機の操縦は私に任せて欲しい!!必ず皆を地上に帰す!!」 「子供が、何を言ってんだよ...」 「「やり遂げてみせる、何故なら私はミリーナ・エリックだから!!」」 その言葉を聞いた乗客は俯いた頭を起こした。 「ミリーナ・エリックだと?」 「知ってる、IQ230の超天才少女だ!!」 「ほ、本当かよ、だったら何とかなるかも!!」 乗客の気力が下に戻り、同時にCAが総動力で席に座るように呼びかけた。 「ミリーナ、確かにお前の存在は世界的に有名だな」 「使えるものは使う、それまでよ」 ミリーナは再度高度を下げて成田空港に着陸態勢に入る。 「リチャード、あなたも座席に座るのよ、そこのCAも副機長を開いてる乗客席に座らせてから座席について」 「分かりました!!」 乗客乗員を急いで座席に座らせて、着陸の準備は整った。 「時は満ちたわ、これより緊急着陸を行うわよ」 「...」 雲を抜けて、成田空港が間近に見えた。 空港の滑走路にまずは後輪の二つのタイヤが地面を滑る。 「っ...!!」 中間地点を過ぎた頃、ようやく前輪のタイヤを地面に接触させた。 _____!! 「う...!!」 物凄い衝撃が機内全体に伝わった、それほどまでに地面のコンクリートがタイヤを擦り上げていた。 「まずい、地面との摩擦でタイヤが火花を上げているぞ...!!」 「ちょっと黙ってて!!」 勢いが全く殺せなく、このままではオーバーランしてしまうと判断しミリーナはエンジンを逆噴射させた。 「止まれえええええ!!」 _______!!...
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