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僕たちはうんざりしていた。
『何か面白いこと…』
「あ、またかぶったね」
「これで十回目だぞ？暇すぎだろ。」
僕たちは一卵性の双子。
僕が桐生桜（オウ）で、もう一人が桐生葵（アオイ）。
ここは孤児院で、葵とは生まれた時から１６年ずっと一緒にいる。
なんでも、僕たちは捨てられてたみたいだ。
まぁ、面白いことがいっぱいあったから気にならないけどね！
「大体、ここはもう面白いことがない。」
「僕たち、色んな事やったもんねー」
例えば、院長のかつらをみんなの前で取ったり…
何度も脱走してみたり…
夜中にホラー映画のビデオを流してみたり…
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