プロローグ

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ぺろっ 「甘い」 首筋をなめて郁斗(いくと)が呟く。 「もう、くすぐったいよ」 「いいじゃん、減るもんじゃないし。 俺、颯(そう)の首なめるの大好きだから」 僕は真っ赤になりながら幸せを噛み締める。 ………あの時、勇気を振り絞って良かった。 僕は、後ろからぎゅっと抱き締めてくれる郁斗の手を大切にそっと握った。
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