舌打ち

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イケメンは、今度は僕の方をチラッと見ると「チッ」と舌打ちした。 確かに関係ないのに見ていた僕も悪いのかもしれない。 でも、先に中庭にいたのは僕だし、舌打ちされるのはおかしいと思う。 僕は怒りが沸々と沸いてくるのを感じた。 でも、なかなか言葉にすることが出来ない。 そんな僕をイケメンはしばらく見つめた後、何も言わずに中庭を出ていった。 これが、僕と郁斗(いくと)との最悪の出会いだった。
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