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ーー今後の政権の動きはどういった様子でしょうか。
「…ふ、ん…」
ーーそうですね、総理の動向によっては厳しい局面に立たされる事になるのは必至ですね。
「ふふ、優介…飲まないの…?せっかく作ったのに」
ーー今後の経済への影響も懸念されていますが…
「あ…ん、飲む…けど…」
「そんなとこに顔埋めといて飲める訳ないだろっ?!」
仕事から帰り、縁ingで夕飯を済ませた僕は、早番だった健太と一緒に僕の部屋に帰ってきた。
健太と寄りを戻してから、ここ最近はこんなペースの毎日。
先にシャワーを浴びてソファで頭を拭いていると、僕の大好物の柚子ビールを手渡された。
「前に家で作るって言ったのに作ってあげてなかったから」
「うーわ、ありがとう」
喜んでいる僕を余所に、ソファの足元に座った健太は鼻歌まじりで僕の膝に頭を預けてきた。
甘え上手な健太に気を良くした僕は、健太の茶色い髪を撫でる。
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