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「飲みながらでいいよ?俺の事は気にしないで」
そう言って再び腿に顔を埋める。
飲みながらって…
思い切ってグラスに口を近づけると、膨らみに何かが触れる感触。
見下ろすと、パジャマの下の僕の膨らみを布越しにはむはむと唇で食んでいる健太の視線とぶつかる。
「んっ、ちょっと…」
「んー?」
グラスを持つ反対の手で健太の頭を引き剥がそうと試みるが、健太の両手はガッシリと僕の腰に回され、剥がせそうにない…
「そんなんされたら…飲めない…」
「…がんばれ」
がんばれって…
そうまで言われたら飲めないなんて言いたくなくなるのが僕の悪い癖。
意地でも柚子ビールにありついてやるっ
くすぐったさに反応してしまう身体に抗いながら、グラスに唇をつけた瞬間。
僕のパジャマのズボンを健太が少しだけ下げた。
「うわっ!ちょっとー!」
僕の手の中のグラスはびくりと揺れ、並々と注がれていた柚子ビールが少しだけ零れた。
「つめたっ、ほらー零しちゃったじゃーん」
少しだけ下げられ露わになった下着と、健太の顔に柚子ビールがかかってしまった…
僕が慌てて健太の顔をバスタオルで拭いてやり、下着も拭こうとタオルを持った手を伸ばすと、横からサッと出てきた健太の手によって邪魔をされる。
「ここは俺がやる」
嬉しそう…
なんでそんなに喜んでんだよ…
さっきまでの食む動作とは違う、軽く吸うような動きで僕の膨らみの上を這い回る健太の唇に視線が釘付けになってしまう。
「ふ…ん…ん…」
もう、漏れる声も止められない。
「あーあ、もう甘くなくなっちゃった…あ、ちょっと待ってて」
そう言って立ち上がった健太を見送りながら、上がりかけた呼吸を必死で整えていると、何やら小瓶を持った健太がさっきよりも嬉しそうに笑いながら戻ってきた。
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