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「ふぁひ」 手で塞がれたまま返事する俊太郎。 久々に耳と尻尾が見える。 「お前、俺が隠れてたの気づいてた?」 あの日、飯島と抱き合ってるのを見て俺を追いかけて来た時。 俊太郎はコクコクと頷いた。 「なんで捕まえに来なかった?」 手を離すと俊太郎は少し困った顔をする。 「家の中に飯島さん放置してる方が危険だと思って…」 何となくわかる気がする。 だけど…
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