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「西野先輩」 俺の後ろを追いかけてくる奴がいる。 「せんぱーい」 気がついてるけど、振り返りはしない。 「先輩、待ってくださいよー」 絶対、待たない。 「せんぱ…あっ」 ずさっと後ろから音がした。 「……」 仕方なしに立ち止まって振り返ると、案の定、転んでる。 「なんで何も無いとこで転べんだよ」 ため息まじりで言うと、転んだままのソイツが顔を上げた。
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