第1章

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 とりあえず、この店のドレスのコマーシャルに、雑誌社が絡んで。さなは会社のブライダルエステの紹介でモデルとしてその過程を雑誌や広告に使われて。そこで、また、雑誌社が追加。その雑誌にさなの会社も広告載せて。  ドレスに至っては、さながすぐに気に入るはずだよ。上田の旦那、デザイナーで、彼女がさなのイメージと好みを彼に伝えて、作ってんだもんな。  会場のホテルも俺らを気に入って、正面の顔は映さない条件で、式の写真でパンフレットを作りたいとか。そこにも、この店の紹介を載るし。  圭の会社も奴が弾いてるところをプロモーションで使いたいから少しだけ撮らせてとか。  そうなると、レコード会社も絡む。  雑誌のページはもう決まってる、穴、開いたら、それに対して、どれだけの人がフォローするのか。   広告の抜ける減収とか。  さなが会社に居辛くなるとか。  さなが気に入った、彼女ためのドレスをデザインした人のこととか。   この企画を持ち込んだ、店の営業努力とか、販促費とか。  圭の会社もビデオ撮るなら、どんな衣装でどのブランドにするとか。  その先の枝葉の影響までがもう、わからん。   やめ、なんて言葉は簡単だけど、な。
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