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「捺さん、酷い言い方は止めて下さい。二人は純粋にヤッキーを目指してアイドルになろうとしてるのに・・・」
「藤ヶ谷の旦那って性格悪そう・・・」
「うっせぇよ」
「捺この二人が誰の息子か知らないの?」
「どこかの御曹司か?」
「大手広告会社『順天堂』を買収した白石財閥の御曹司だぞ」
「し、し白石財閥の御曹司・・・!!?」
捺さんも白石家が
伊集院家や神宮寺家と並ぶ名家だと気づく。
「桐生さんってヤッキーの知り合い?」
「まぁな。高校時代の同級生。友人だ・・・」
「ふうん。何で藤ヶ谷と桐生さんは結婚したの?」
「それは・・・」
「政略結婚よ。臨也君・・・」
「政略結婚?じゃ二人には愛がないんだ…唯の家同士ビジネスの絡みで結婚したんだ・・・」
「俺達には愛が在るぞ!!なぁ?留奈」
最近、冷たい捺さんを見ていると彼の心が分からないと言うか。
私達に愛が在るかは定かでなく、ハッキリと言い切れない。
「おいっ、留奈?」
「愛が在るなら・・・藤ヶ谷いや今は桐生さんか・・・留奈って呼んでいい?俺のコトはリンでいいよ。シンもシンでいいよな」
「ああ」
「でも・・・」
「今度、俺達の邸宅でが同窓会しようぜ」
私は同窓会と言う言葉に胸が高鳴った。
「留奈、こいつらはいつの同級生だ?」
「小学校時代の同級生ですよ。捺さん」
「小学校か・・・ふうん」
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