(28)アイドルの卵たち

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同じ中学に進学した友達も居れば、離れてしまった友達も居る。 皆・・・ 今は何しているかな? 私みたいに結婚した子はまず居ないよね。 「同窓会、留奈を誘ってもいいよね。桐生さん」 リンは急に捺さんに対して態度を変えた。 「勝手に誘えばいいだろ?」 「本当にいいの?」 「諄いぞ。お前」 「じゃ俺達が計画立てるから必ず来いよ。留奈」 「あ、うん」 捺さんの他人事のような感じが少し寂しい気もした。 『行かせない』と独占欲を見せてくれた方がいいと思う私は変わり者? 「でも、俺・・・留奈の連絡先知らない。留奈、携番とメルアド交換しようぜ」 リンがパーカーのポケットからスマホを取り出す。 「交換していいよね」 「何でいちいち俺に断りを入れるんだ?」 「だって、桐生さんって独占欲強そうだから・・・」 「独占欲なんて強くねぇよ・・・」 捺さんはリンに向きに返す。私を手に入れようと必死だった捺さんとはまるで別人。釣った魚には餌をやらないタイプなのかも。 そして、赤外線通信で携番とメルアドを交換した。 「留奈にだけ教えるんだからな…他のヤツに余り教えるなよ」 「うん」
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