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同じ中学に進学した友達も居れば、離れてしまった友達も居る。
皆・・・
今は何しているかな?
私みたいに結婚した子はまず居ないよね。
「同窓会、留奈を誘ってもいいよね。桐生さん」
リンは急に捺さんに対して態度を変えた。
「勝手に誘えばいいだろ?」
「本当にいいの?」
「諄いぞ。お前」
「じゃ俺達が計画立てるから必ず来いよ。留奈」
「あ、うん」
捺さんの他人事のような感じが少し寂しい気もした。
『行かせない』と独占欲を見せてくれた方がいいと思う私は変わり者?
「でも、俺・・・留奈の連絡先知らない。留奈、携番とメルアド交換しようぜ」
リンがパーカーのポケットからスマホを取り出す。
「交換していいよね」
「何でいちいち俺に断りを入れるんだ?」
「だって、桐生さんって独占欲強そうだから・・・」
「独占欲なんて強くねぇよ・・・」
捺さんはリンに向きに返す。私を手に入れようと必死だった捺さんとはまるで別人。釣った魚には餌をやらないタイプなのかも。
そして、赤外線通信で携番とメルアドを交換した。
「留奈にだけ教えるんだからな…他のヤツに余り教えるなよ」
「うん」
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