(28)アイドルの卵たち

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「お前・・・リンの告白OKしたのか?」 「いいえ…断りました」 女の子にはモテモテのリン。 私は恐れ多くて付き合うコトが出来ず、フッてしまった。 私と同じ背丈だったのに、リンは私よりも背が高くなって小学校時代とは別人になっていた。 嫉妬もしない、独占欲も見せない捺さん。 「断ったなら、問題ないな」 「少し位、嫉妬して下さい。捺さん」 「何で俺がリンみたいなガキに嫉妬しなきゃならないんだ?」 捺さんは煙草を吹かしながら、逆ギレする。 「私達、夫婦ですよね」 「ああ~夫婦だ・・・」 自分がヤリたい時だけ媚びて、迫る捺さん。 求められるのは愛されてる証拠だと思って、捺さんの要求に応えるけど。 私達はこれでいいの? 「本当に同窓会誘われたら、行きますから・・・」 「勝手にすればいい」 「勝手にします」 初めて夜は心もカラダも繋がったはず。 今は心だけがすれ違い始めていたーーー・・・   (夫婦編エピローグ)に続く・・・
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