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栗原は珍しく感情的になって
書類を投げ返す。
「俺は捺と出かける。
スケジュールの調整を頼む」
「逃げるんですか?」
「捺とのコトが解決したら
戻るっ!」
トーマが俺の腕を掴んで奥へと引き込んだ。
そこには、地下に続く直通のエレベーターがあった。
「お前の所も
大変なんだな」
「お前も所もだろ?」
「不景気って…嫌だな」
「言っておくが
何もしていないからな」
「何もしてなさそうだけど・・・
留奈は花束を持っていた」
「花ぐらいはいいだろ?」
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