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俺は元々建築家志望。
親父の後を継ぐ気など全くなかった。
当時のトーマも何れは会社を退職し
起業家を目指していた。
互いに今の姿を想像していなかった。
「美古ちゃんから
離婚届預かってるけど
どうする気だ?」
「離婚届?あの馬鹿・・・」
馬鹿と呼ぶトーマの声音には
愛情を感じる。
「俺にとって
お前と美古ちゃんは憧れの夫婦なんだ。
離婚なんてすんなよな」
そう言い、ハンドルを切って地上へと出る。
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