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「彼女はまだ16歳。
親に甘えたい年頃だ。
なのに、お前が強引に結婚なんてするから。
釣った魚にも餌をやらなきゃ。例え、両想いでも
愛想尽かされるぞ」
「それは困る」
折角、手に入れたのに。
「満たされていれば、
隣の芝生を見ている余裕なんてないはず。
俺は自分が満たされていないから。
人の世話を焼いて、自分の問題から逃げていた」
「お前と美古ちゃんのように
皆に祝福された結婚がしたかった。
でも、親族達は反対して、未だに入籍出来ていない」
「結婚はゴールじゃない。
スタート。
始まりなんだ。
そう言ったはずだ」
最初から躓いた俺達はどうすればいい。
「始まりから躓いている」
「躓いているなら・・・
彼女と乗り越えればいい。
人は何度躓いても立ち上がれる。
そうだろ?」
「そうだな」
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