1053人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
「どうして俺に親身になってアドバイスする?設楽」
「貴方が桐生家を変えてくれるような気がしたから・・・」
「えっ?」
設楽と話をしていたら、あっという間に社屋の地下駐車場に到着していた。
遠い話か・・・
設楽の言葉通り、俺と留奈の結婚生活は始まったばかりだ。
何れ、俺と留奈の間には子供が産まれるだろう・・・
俺は桐生家の当主となり・・・
――――――俺は自分の弱さを留奈に見せるコトに躊躇いを感じている。
『私に甘えてくれ』と留奈は言うが。
未だにそれが出来ない。
遠い話を考える前に今を考えなければ、折角手に入れた留奈との永遠の愛を失ってしまうかもしれない。
設楽はそう言いたかったのか?
最初のコメントを投稿しよう!