(27)依存する女弱い男

18/18
1053人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
「どうして俺に親身になってアドバイスする?設楽」 「貴方が桐生家を変えてくれるような気がしたから・・・」 「えっ?」 設楽と話をしていたら、あっという間に社屋の地下駐車場に到着していた。 遠い話か・・・ 設楽の言葉通り、俺と留奈の結婚生活は始まったばかりだ。 何れ、俺と留奈の間には子供が産まれるだろう・・・ 俺は桐生家の当主となり・・・ ――――――俺は自分の弱さを留奈に見せるコトに躊躇いを感じている。 『私に甘えてくれ』と留奈は言うが。 未だにそれが出来ない。 遠い話を考える前に今を考えなければ、折角手に入れた留奈との永遠の愛を失ってしまうかもしれない。 設楽はそう言いたかったのか?
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!