1074人が本棚に入れています
本棚に追加
烈君がアメリカのペンシルベニア州の高校に留学する。
彼は今日・・・日本を旅立つ。
「そんな大切なコト、何で兄貴の俺に今まで隠してた?」
「別に…兄貴に言うのは面倒だっただけの話だ」
「留奈もちゃんと俺に言えよな・・・」
捺さんが隣に居る私を恨めしそうに見る。
「てっきり烈君本人から訊いていると思っていたから・・・」
「俺は昨日訊くまで…全然知らなかった・・・」
「荷物の準備は出来ていますか?烈様」
「万全だ。俊也」
烈君は自信満々に返す。
「パスポートは持ちましたか?」
「パスポート?あ…部屋に置いたままだ・・・」
烈君は慌てて部屋に戻って行った。
「さすがは俊也だ・・・」
「烈君が居なくなると寂しくなるね」
哲さんに続き、烈君まで・・・
今まで、この部屋で3人暮らしていたから・・・
「新しい住人が来るし、寂しくねぇよな。俊也」
「新しいSPが来るんですか?捺さん」
「設楽さんと一緒に同居します」
「設楽さんがこのマンションに来るの?」
「ああ~」
最初のコメントを投稿しよう!