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理解するとまた思考が停止してしまった。
心臓はもう、爆発寸前。そんな私などお構い無く、
「本当に助かった。ありがと、センセ」
サラリと言い、傘を置いて何事もなかったかのようにその場から立ち去っていった。
ドアが閉まった途端、顔が瞬間沸騰。湯気が出そうな程、熱い。
「うわ……」
お礼がほっぺにチューとか、何なの。挨拶みたいに軽~くしていったんですけど。
王子のやることは、よくわからない。でも、
「顔……洗えない……」
しばらくこのチューで頑張れそうな気がした。占い、大当りだ。
折り畳み傘を持ち歩いてて良かったと、心の底から思った梅雨の時期。
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