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「へぇ。結構しっかりしてんね」
「……関心してる場合じゃないでしょ。どうやって帰るのよ」
「どうやってって、もう濡れて帰るしかなさそうだけど」
こうして2人だけで話せることに幸せを感じていたら、あれを思い出した。
本日のラッキーアイテム、折り畳み傘。
そして目の前には困った様子の綿貫君がいる。
これだけでもツイているのに、この折り畳み傘を渡したらどうなるのだろう。
更なるツキが舞い降りるのでは……。
いや、さすがにそれはないか。今以上を求めちゃいけない。
でも……見返り云々より困っている生徒を無視するのは教員としてどうなの。
手助け出来るなら、した方がいいでしょう。
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