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今のを誰かに見られるよりかは。
彼に紅潮した顔を見られてないか心配になった。
一瞬でも見られたら、バレてしまうかもしれない。私の気持ちが。
どうか気付かないで。まだ、その時じゃないから……。
職員玄関に戻り、改めて雨対策をとりながら帰宅準備をする。
頭の中は先程の行動がぐるぐるまわっている。なので、
「私は、困っている生徒を助けただけ……」
この言葉を呪文のように唱え続け、大雨の中帰路についた。
翌朝。昨日の大雨が嘘のような天気で。所謂梅雨の晴れ間。
だけどじめじめして不快指数は最大に近い。
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