第1章

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いつの間にか眠っていた。気配を感じて、はっと顔を上げる。 「うわぁぁぁぁ!!」 目の前に子供の顔があった…。 至近距離で目があう。 逃げるにも木に寄りかかっているから後退りも出来ない…。心臓が、これでもかというくらい煩く動いている。 大きなクリッとした目がじっと僕を見ている…。 なんだなんだ…止めてくれよ…怖いのは苦手なんだよ…。 「久しぶりだな。ユウト。」 「えっ…。」 恐ろしいほど早く動く心臓がその瞬間、破裂してしまうんじゃないかと思うくらいドクンと大きな音を立てた。 目の前にいる子供の顔を見た。記憶がよみがえってくる…。 「マ……マ…サ…ト…?」 「そうだよ。お前、来るの遅いよ。ユウト。」 「マサトなのか?え…だって…子供…。」 僕とマサトは同じ年だったはず…。
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