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くすっとマサトが笑う。
「俺はね、永遠の7歳なの。ユウトは年取ったな。」
「…え…。」
確かに、マサトはあの時のままだ。どういう事だ?夢じゃないんだろ?じゃあ…この状況…何だよ…。理解が出来ない…。
「また来るって言ったよな…あの時。約束って言ったよな。ユウト…忘れてただろ…。」
「ごめん…。時々、思い出したりはしてたんだけど…なかなか来れなくて…。」
「嘘をつくなよ…悲しくなる…。なかなか来れなくてってさ…来る気がないからだろ…。約束したのに。」
「ごめん。マサト。言い訳がましいよな。本当にごめん!」
「いいよ。今、こうして会えたから。」
「なあ、何でマサトは子供のままなんだ?」
「ついてこいよ。」
マサトが歩き出す。その後をついていく。暫く歩くと空き家になっている民家の庭に入って行く。マサトは庭の隅にある井戸を指差した。
「覗いて。」
暗くて、よく見えない。どこから持ってきたのか懐中電灯を渡された。中を照らして見ると…。
えっ…!
骸骨とキャップが見えた…。
「うわぁぁぁぁ!マ…マサト!骨!骨が!」
「やっと見つけてくれた。ユウト、あれは俺だよ。」
「マサト…な、何言ってんだよ…お前のはずないだろ…。」
「よく見てよ。ユウト。」
あのキャップ…マサトのだ。骸骨は子供の大きさだと思った。
「本当にマサトなのか?」
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