第1章

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くすっとマサトが笑う。 「俺はね、永遠の7歳なの。ユウトは年取ったな。」 「…え…。」 確かに、マサトはあの時のままだ。どういう事だ?夢じゃないんだろ?じゃあ…この状況…何だよ…。理解が出来ない…。 「また来るって言ったよな…あの時。約束って言ったよな。ユウト…忘れてただろ…。」 「ごめん…。時々、思い出したりはしてたんだけど…なかなか来れなくて…。」 「嘘をつくなよ…悲しくなる…。なかなか来れなくてってさ…来る気がないからだろ…。約束したのに。」 「ごめん。マサト。言い訳がましいよな。本当にごめん!」 「いいよ。今、こうして会えたから。」 「なあ、何でマサトは子供のままなんだ?」 「ついてこいよ。」 マサトが歩き出す。その後をついていく。暫く歩くと空き家になっている民家の庭に入って行く。マサトは庭の隅にある井戸を指差した。 「覗いて。」 暗くて、よく見えない。どこから持ってきたのか懐中電灯を渡された。中を照らして見ると…。 えっ…! 骸骨とキャップが見えた…。 「うわぁぁぁぁ!マ…マサト!骨!骨が!」 「やっと見つけてくれた。ユウト、あれは俺だよ。」 「マサト…な、何言ってんだよ…お前のはずないだろ…。」 「よく見てよ。ユウト。」 あのキャップ…マサトのだ。骸骨は子供の大きさだと思った。 「本当にマサトなのか?」
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